次の一手 next move 2004 3 7

 最近は、「企業景気」が回復してきました。
正確に言えば、「大企業景気」と「新興企業景気」です。
 しかし、「中小企業景気」と「庶民景気」は、
相変わらず、冷え込んだままです。
 こういう景気が回復するには、
給料の増加か、個人所得の増加がないと、回復しないでしょう。
 「次の一手」は、多くの人から提案されています。
しかし、それを実行するには抵抗が多く、かなり難しい。
「創造的破壊」がないと、
こうした「次の一手」は、進展しないでしょう。
 何の創造的破壊かというと、
政治家と官僚の創造的破壊です。
こうしたものは、今となっては、時代遅れのものとなりました。
 改革が必要なのは理解していても、
改革すれば、「利権」と「省益」を失います。
政治家にとって、「利権」とは、命の次に大事なものでしょうし、
官僚にとっては、「省益」とは、命の次に大事なものでしょう。
さらに、「天下り先の確保」も、命の次に大事なものでしょう。
 このように、改革の必要性は理解していても、
どうしても、「利権」、「省益」、「天下り先」を手放したくないので、
身動きが取れなくなっているのです。
 ところで、「創造的破壊」について、勘違いをしている人がいます。
「創造的破壊」とは、テレビで、よく放映されているリフォーム特集ではなく、
一度、更地にして、新しい家を建てることです。

たとえ話 allegorical story 2004 2 3

 今日は、ある「たとえ話」をしましょう。
これは、正確に憶えていませんが、
確か、アフリカでの話だったと思います。
 その地方では、猿を捕獲するのに、
こんな方法を使うと聞いたことがあります。
 ビンの中に、おいしそうな「木の実」を入れておきます。
そのビンの入り口は、猿の手が入るような大きさです。
猿は、喜んで、そのビンの中に、手を入れて、木の実をつかみます。
 しかし、そうすると、ビンから手が抜けなくなるのです。
いっぱい、握ってしまった木の実によって、
手がビンから抜けなくなるのです。
もちろん、このビンは、近くの木に、ひもで結んであります。
 こうして、猿は、つかんだ木の実を失いたくないため、
その場所から動けなくなり、やがて、体力を失っていくのです。









































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